今回は靴のお話です。「革」が「化」けると書いて靴、なんて分かりやすいんでしょう。靴という漢字を見るたび、漢字ってすごいよなあと感心してしまいます。
さて、いつものような前座の無駄話はしません。革靴ですからね。大好きなんです、革靴。だってかっこいいじゃないですか。洗練されたあのフォルムにカツカツと鳴るかかと。ヒールのカツカツ音とはまた違うあれがたまらないんですよねえ。私、正直昔は靴にそんなにこだわりがなくて、まあみんなそうかもしれませんが小学生の時なんかは速く走れりゃいいやという理由でスニーカーばかり履いていたものです。中学校は指定の運動靴があったから選びようがないし。
初めて革素材の靴をまともに履いたのは、高校生の時に履いていたローファーですかね。個人的にローファーにはブレザーの方が似合う気がしますが私はセーラー服でした。実は私立の可愛いブレザーの制服にちょっと憧れた時期もありました。そんなローファー、調べてみるとなんと「怠け者」という意味を持つ言葉なんだそうです。全国の先生方、お聞きになりまして?勉強・運動・遊び盛りのティーンエイジャーが学校に履いていく靴の名前が怠け者……意外すぎます。このコラム、高校生が読んでたらどうしよう。怠けちゃダメですよ‼︎一応、分類としては紳士モノで簡易靴。女の子が履いている印象が強かったのでこれも意外でした。
大学生になると6年間経験した制服という名の呪縛から解き放たれて好き勝手選べるようになるわけですが、その頃から紳士靴っぽいデザインの靴に惹かれるようになってきました。足のサイズがまあまあ大きいうえに足の甲が高いせいで、スリムなパンプスやミュールが履けないタイプだったので、イテテとならないラクに履ける靴を探していたら「マニッシュ」シューズと呼ばれる「男性のような」靴にたどり着いたんです。そうしたらあまりの履きやすさにハマってしまい、その靴ばかり履くようになってしまいました。私が買ったものは、形状としてはオックスフォードという紐付き紳士靴に似ていました。薄いベージュの革素材にこげ茶色のステッチが映えて、デザイン自体もとってもオシャレで。履いて履いて履きつぶして、社会人になる頃にサヨナラしました。
でも結局マニッシュブームはずっと続いていて、今もバルモラルっぽいちょっと装飾多めの靴やスリッポンがお気に入りです。だって合わせやすいんですもの!革靴って、靴だけでも高級感があるので服装を選びそうだなあという印象だったんですが、むしろ足元から上はなんでもOKってくらい便利なんです。しかも、多少の雨なら運動靴よりも耐えられるし。かっこいいデザインがどんどん増えているので、いろいろなファッションを楽しむことができそうです。
まだまだ話し足りないのですが、今回はこの辺で。せっかく靴の話になったので、次は番外編的に靴選びについてお話しすることにします。