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名はを表す

私がブーツについて思うこと。高い。音がいい。かっこいい。
いきなり何だとお思いでしょうが、これは私がブーツについて思っていることです(大事なので二度言いました)。
かかとが高い。値段じゃありません。
ヒールのカツコツ音がたまらない。ピンヒールじゃなくても鳴ればいいんです、鳴れば。
かっこいい。…かっこいい。小学生か!
ブーツはいいものです。履けば暖かいし、見ている分にも楽しい。私自身は履いたことがないのですが、背の高い女性がロングブーツを履いて颯爽と歩いていると見惚れてしまいます。もちろんショートブーツでも素敵ですがね。革特有の鈍い光沢がこれまた大人のかっこよさを演出してくれている気がして、また革に惚れ直しちゃいます。

ところで、ブーツと言っても今書いたような形状のものばかりではありません。みなさん、「ムートンブーツ」という種類を聞いたことがあるんじゃないでしょうか?絵本の中から出てきたような可愛らしい、「ブーツを絵に描きました」というような見た目をしているのですが、正直「ムートン」ってどういう意味なんだろうと思っていたんです。革のコラムを書いている以上、ここは流石に答えられないとだめだろう……と、ちょうど良い機会なので調べてみました。

ムートンは「羊」の毛皮です。なるほど、ムートンも羊を指すんですね。だって、ラムもジンギスカンも全部羊じゃないですか(正確には「ラム肉」を使った料理が「ジンギスカン」)。英語だと「シープ」ですし、鳴いたら「メ〜」ですし…メ〜は関係ないか。羊さん、たくさん呼ばれ方があるんだなぁとまた新しい発見をしてしまいました。というのは置いておいて。毛皮という言い方をすると少々ピンとこないかもしれませんが、羊の毛皮といえばそう、あのモコモコふわふわした部分です。ほかの動物の毛皮と違い、柔らかい綿毛のみなので肌触りがとても心地よいのだそう。ラノリンという人の肌に馴染みやすい物質が含まれていることもあって、肌の弱い人にも使いやすい素材なのだとか。また、毛と毛の間に厚い空気の層があるので暖かさを保つことができます。寒い時期は保湿効果、暑い時期は汗の吸湿・発散効果があり、調べているうちになんだかもう万能なんじゃないかと思えてきました。すごいなムートン。

わたくし、冒頭の記述から分かるように、スリム系のシックなブーツに憧れていたので、実はムートンはちょっと無縁かな…と思っていたのですが、調べてみたら利点がたくさんあることを知ってびっくりしてしまいました。眠れない夜のお供の羊さんは、革になっても私たちのことを暖かく包み込んでくれるようです。今度、ムートンの何か買ってみようかなあ。

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