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八丁手八丁

突然ですが我が家の冬事情をお話ししますと、コタツがありません。
実家にいる時は、毎年冬になるとコタツという悪魔の道具が降臨し、一度入ったら最後、出ようにも出られないというそれはそれは恐ろしく幸せなウィンターライフを送っていたのですが、ここ数年の一人暮らし生活はコタツのない環境で過ごしています。もちろん暖房はあるので、きちんと生き延びて今こうしてコラムを書いていられるのですが、いかんせん足先が寒すぎる。帰省するたびにコタツがある環境の素晴らしさを思い知ります。おおコタツ、どうしてあなたはコタツなの。どうしてそんなに暖かいの。いや、そもそもそんなに欲しいなら買えばいいのではとお思いの方もいらっしゃるでしょうが……いろいろあるんです。

足先も寒いのですが、手の冷えにも困ってしまうのが冬という季節です。ちょっとでも外に出しているとすぐ冷えて動きが鈍ってしまうので、手袋はよくつけているのですが、お気に入りの手袋選びというのが実はなかなか難しい。このコラムで何回も「革のジャケットが似合う素敵なお姉さんになれたら…」とボヤいている私ですが、そういえば手袋にもカッコイイ革製のものがあったんだった!と手をさすりながら気がつきました。あ〜さぶさぶ。どうせだったら手の先までオシャレなお姉さんを目指したい…そんなわけで、やっと本題ですが今回は手袋のお話です。さぶっ。

あまり意識したことがなかったのですが、手袋にもサイズがあって、フィットしているからこそ生まれる美しさもあるようです。手袋なんて、ぶかぶかじゃなければ、手が暖かければいいじゃないと思っていましたが、革手袋においてはやはりかっこよく印象付けたいですものね。

革の機能面についてはこれまでにもたびたびお話ししてきましたが、革は毛穴から水分や汗を放出してくれるので蒸れにくいというメリットがあります。手袋は長時間着けていると、意外と変な汗をかいたりすることが多いのでこれはありがたい性質。また、主な革手袋は羊の革を使うものが多いようですが、耐久性に優れた牛革や、通気性・吸湿性・保湿性のよさという3点を兼ね備えた鹿革など、素材によって機能や味わいが変わってくるのも魅力のひとつ。ちなみに、バイクに乗る人やスキーヤーが使用する丈夫な革手袋には、ゴートと呼ばれる山羊革が使われています。

さらに、天然皮革の魅力としては、その動物が生きて生活していたときにできたまま残っている「キズ」があります。自然界で暮らしていれば、木の枝をひっかけたり虫に刺されるといったことは動物たちにとって日常茶飯事でしょう。そんなキズがそのまま残っていることこそが天然の証です。革特有の経年変化と合わせれば、オンリーワンの魅力を持った革手袋となるでしょう。

いま見返したら、あまりの寒さに冷えに対する個人的感情が半分を占めていました。何のコラムなんだ…。それはさておき、あまり馴染みがないかもしれないけれどみなさんも一度は「か、かっこいい!」と思ったことがあるであろう革手袋についてご紹介しました。オシャレとして室内でも着ていられるジャケットと違い、手袋は室内に入ったらはずしてしまうことが多いので持っていても人目に触れる時間は短いかもしれません。しかし、そんな一瞬で「あっ、あの人かっこいいわ」なんて思ってもらえたらしめたものです。スキマ時間で差をつけるファッションアイテム、革手袋。なんだかテスト勉強のキャッチコピーみたいになってしまいましたが、この機会にみなさんもいかがでしょうか?

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